その他の質問
歯に詰めたものがどうして短期間の間にとれてしまったりするのでしょうか?
詰め物の周りがう蝕(虫歯)になっていることが考えられます。詰め物がとれてしまう原因としてまず、詰め物の周りがう蝕になってしまっていることが挙げられます。う蝕の部分を削って、その場所に金属や、プラスチックの詰め物を入れますが、それらは健康な歯に対しては強力に接着します。しかし、歯と詰め物とのわずかなすき間からう蝕になることがあります。
う蝕になった歯に対しては、接着力がかなり劣ります。そのため、詰め物がとれてしまうのです。特に、詰め物と歯とのすき間が大きかったり、詰め物を入れる時点でう蝕の部分が残っていたりするととれやすくなります。きちんとした処置を受けても、その後の歯磨き等を怠りう蝕になりやすい環境を作ってしまいますと、このようなことがおきてしまいます。日頃の歯磨きがとても大事です。
顎関節症の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
顎関節症の原因には,咬み合わせの異常(強くぶつかる歯がある、奥歯の咬み合わせが低いなど)、無理なあごの使い方、悪習癖(歯ぎしり、くいしばり、片側ばかりでのかみ癖など)、精神的ストレスなどがあり、これらの原因が単独、あるいは複合して顎関節症を引き起こすと考えられています。また顎関節や咀嚼筋の抵抗力の個人差も関係していると考えられています。
定期検診はどのくらいの期間で行けばよろしいでしょうか?
一般的には、3か月程度といわれておりますが、虫歯のなりやすさ、歯周疾患の状態等個々の条件によって異なります。
朝起きた時やお腹がすいた時など、自分の口臭が気になりますが、専門家に診てもらった方がよいでしょうか?
誰でも起床した時や空腹の時は、口臭が出るものです。生理的なものとして、気になさらない方がよいでしょう。ただし、お口の中に問題(歯みがきの仕方が悪い、治療されていないむし歯や歯周病などがあること)が発見されることがあります。
最近になって家族や知人から「口が臭くなった」といわれることが多くなりました。近所の歯科医で診てもらっても「確かに口臭はあるが、むし歯や歯周病などはない」、また、紹介された胃腸科や耳鼻科でも「異常なし」とのことです。歯みがきは毎日2回欠かさず行っていますし、いったいどこに問題があるのでしょうか?
おそらく、加齢による唾液(つば)の分泌低下が疑われます。唾液が少なくなると口の中の細菌の活動が活発になり、様々な腐敗産物を作り出すことで口臭の原因になります。
唾液が少なくなる原因として、
- 生理的なもの(起床直後、空腹時、加齢、月経など)
- 仕事によるストレス(多忙な仕事、緊張の多い仕事、夜勤の多い仕事)
- 薬によるもの(高血圧や糖尿病など、慢性疾患の薬の副作用として)
などがあげられますが、ご年齢から推察して、3)の薬の副作用によるものが最も可能性が高いと思われます。慢性疾患のお薬には大なり小なり、唾液の分泌を抑える副作用があります。マウススプレーなどで改善することもあります、一度ご相談ください。
10代の頃より自分の口の臭いが気になって仕方がありませんでした。どこの病院を受診しても「異常なし」といわれ、かかりつけの歯医者からは「あなたは歯みがきもきちんとしているし、むし歯も歯周病もない。口臭なんて、あなたの気のせいですよ」とまでいわれる始末です。でもやっぱり私は自分の口の臭いがとても気になるのです。人前で口に手を当てて話すのが癖になってしまいました。
口から不快な悪臭をまき散らし、周囲を辟易させている人はあまりいないのが現状です。そういった人達はいくら臭くともご自分の口臭が気にならないようです(だから当然受診しません)。口の臭いが気になっている患者さんは歯科医からみて、「この人の口のどこが一体臭うのだろう?」と不思議に思う人が多いのです。しかし、当のご本人には深刻な悩みなのです。口臭が気になるのであれば、一度受診なさって下さい。きっと何らかのお役に立てると思います。
パノラマ写真を撮影した後に、歯のX線写真を撮られましたが、そんなに必要なのですか?
パノラマ写真は上下の顎骨や左右の顎関節まで展開されて写り、治療する歯がその中のどの辺にあって、周囲とはどのような関係にあるのか観察できます。また、潜在的な疾患があったとしてもその発見にも役立ちます。ただ、パノラマ写真は歯のデンタルX線写真ほど鮮明さはなく前歯部に障害となる陰影が現れたりなどするため、実際に歯を治療するためには、歯のデンタルX線写真が必要になるわけです。
歯のX線写真を何回も撮影していますが、癌にはならないのでしょうか?
歯のX線写真一枚当り、実効線量当量は0.03mSv程度で一年間に受ける自然放射線量2.4mSvと比べ小さな値です。又、200mSv以下の低線量の被爆による有意な白血病の増加はみとめられておりません。当医院のDigitalX線装置は、デンタルで1/10、パノラマで1/3の被爆量となっており生体にやさしい検査装置です。